鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で鹿児島県立図書館長の原口泉さんを委員長に
県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上をめざして意見を交わしています。
今回は、毎週土曜日の午前9時30分から放送中の『MOGUMOGUふぁーむ 幸せうまかごはん』について審議しました。
主な討議内容は次の通りです。
『MOGUMOGUふぁーむ 幸せうまかごはん』
- 番組内のJAグループ鹿児島のコマーシャルが印象深い。「ふるさとの真ん中は、食卓だと思う」というキャッチコピーが番組のコンセプトになっていて、番組の流れにうまく溶け込んでいると感じた。番組が農家と消費者をつないで、地産地消を推奨する役割を果たしている。
- 食育に関する知識や情報を得るのは、「テレビ」と答える人が圧倒的に多い。土曜朝の番組を見て、旬の食材を学び、家族一緒に朝食を囲む習慣ができればいいと感じた。
- 小学校の社会や家庭の教科、あるいは総合学習の教材にしても良い内容の番組だと思った。
- 飲食店か小売店、生産者、料理レシピの三つのコーナーで構成され、コンパクトにまとまっていて非常に見やすい。だが、主役はあくまで食材。生産者のコーナーが弱い気がする。農家の工夫や努力の様子をもっと伝えてほしい。
- オープニングのイラスト映像はほのぼのとして、音楽やナレーションの声も優しく、朝の番組として入り方に好感が持てる。内容もさわやかで品の良い番組だ。
- 短時間で簡単に調理できるレシピをわかりやすく紹介し、毎回「作ってみたい」「食べてみたい」と思わせてくれる。料理人、シェフは特定せず、県産食材に合わせて3人ぐらいローテーションで回した方が良いのではないか。
- 何か物足りない。土曜の朝なので、楽しくお得な情報をもっと提供すれば、番組を見てから出かけるという視聴者の次のアクションにつながると思う。