鹿児島放送番組審議会

第347回 2017年3月23日

鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で鹿児島県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上をめざして意見を交わしています。今回は、2月25日(土)15時から15時55分まで放送しました「新・にほん風景遺産 世界自然遺産登録へ! 奄美ケンムンの森〜薩摩藩士が見た幕末の風景〜」について審議しました。主な討議内容は次の通りです。

『新・にほん風景遺産 世界自然遺産登録へ! 奄美ケンムンの森〜薩摩藩士が見た幕末の風景〜』

  1. ワクワクしながら最後まで見た。奄美大島の歴史について知らないことが多かったが、説明も分かりやすく、映像も十分に楽しめた。鹿児島、奄美、薩摩という言葉がつながり、世界自然遺産を目指す奄美についてよく理解できた。
  2. 奄美の地理、気候、人々の暮らし、文化・芸能、農水産物、自然、動植物など非常に盛りだくさんの内容だったが、情報をしっかりと伝えてくれ、学ぶべきことが多かった。今回の放送により島の魅力がたくさん発信されたと思う。
  3. 奄美の厳しい歴史があり、その辛さが島唄につながっているのだろうと思っていたが、そのつながりがよく分からない部分もあり、ケンムンの話も自然とどんな関りがあるのかなど、もう少し掘り下げた方がよかったのではないか。
  4. 奄美の地誌「南島雑話」と自然遺産が別々のもので、番組の一つのコンセプトとして融合していないと感じた。ただ、奄美の文化は薩摩の文化でもなく、沖縄でもない。違う文化だということはよく分かり、ためになる番組だったと思う。
  5. 南島雑話は南島研究のバイブルとまでいわれ、あらゆるジャンルにわたり、詳細に書かれている。著者の名越左源太はなぜそのような調査をできたのか。どんな人で、奄美はどういう風に彼を受け入れていたのか。ぜひ続編を見たい。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
鹿児島放送はこれらの声を真剣に受け止め、今後の番組制作や放送活動に生かしていきます。
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