鹿児島放送番組審議会

第357回 2018年03月29日

鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で鹿児島県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上をめざして意見を交わしています。今回は、3月6日に放送しました自社制作番組「めざせ世界自然遺産!照英が行く奄美大島の旅」について審議しました。主な討議内容は次の通りです。

『めざせ世界自然遺産!照英が行く奄美大島の旅』

  1. 奄美大島の魅力を色々な切り口から1時間という限られた中で、うまく表現された番組内容だったと思う。島の自然を荒らさずに残して行くという課題も浮き彫りにしていた。世界自然遺産登録が実現された時は、また違う切り口で島の魅力を十分に発信してほしい。
  2. 島の動植物や街並み、人とのふれあい、そして芸能まで大変バラエティに富んだ番組内容だった。特に動植物や自然の部分は丁寧に取り上げられていた。ただ、奄美独自の文化に基づいたものが、もう少しあっても良かったのではないかと感じた。
  3. 世界自然遺産登録に向けて非常にタイムリーな時期の放送だったと思う。照英さん、中西アナの印象もすごくよく、好感度のある番組に仕上がっていた。しかし、物足りなさも感じた。タイトルのめざせ自然遺産という番組イメージと中身とが、少し違っていた感じもして、さらに情報のプラスアルファがあれば良かったと思う。
  4. 自然遺産登録に向けて弾みがつく番組だった。照英さんは的確な言葉で表現できる人で、リアクションも上品だった。ロケ地の位置関係や道順などが表示されていたらさらにわかり易かったのではないか。また、奄美に何故、固有種が多いのかの専門家の声も盛り込めたらより良かったと感じた。
  5. 島の魅力が非常に凝縮されていて、落ち着いた番組内容で楽しく安心して見ることができた。敢えて指摘するなら、奄美で問題になっている希少植物の盗掘の問題についても触れられていたらさらに良かったと思う。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
鹿児島放送はこれらの声を真剣に受け止め、今後の番組制作や放送活動に生かしていきます。
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