鹿児島放送番組審議会

第361回 2018年7月25日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回の審議課題は、10月に開催されます第87回テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議の審議テーマ「地上波テレビが生き残るためには〜インターネット社会の中で〜」です。主なご意見・ご提言内容は次の通りです。

『地上波テレビが生き残るためには〜インターネット社会の中で〜』

  1. 地上波テレビと競合するものが増えている。そんな中で、ローカル局としての役割がある。それは、どのくらい地域に根ざしたテレビ局であり続けるかだ。また、インターネットより勝る映像の発信力をさらに高め、特徴を活かしていくことが大切ではないか。
  2. テレビを見る層は今後、高齢者の中でもさらに上の高齢層になるだろう。テレビ朝日で以前放送されたドラマ「やすらぎの郷」は、高齢者が主人公の昼間の高齢者向け番組だったと思う。今後、そういう番組が増えてもいいのではないか。
  3. 原点に立ち返り、中身のある番組づくりに励んでほしい。テレビを必要としている人たちに向けて質の高い番組を提供していくことこそが、生き残りの鍵を握っているのではないか。
  4. ネットの方がスピードはあるし、使い勝手もいい。しかし、質の高い解説、報道の仕方をしてくれるのはテレビメディアだ。時代の流れもあるが、これからもネットとは違う質の高い放送をやってほしい。
  5. テレビの双方向というのは、ご近所さんの双方向みたいな感じだ。身近な近所の話題というのがテレビは大事だと思う。地域密着をどう追求して行くかが、鍵ではないか。
  6. ネット社会で、インターネットは地上波テレビにおいて全く敵ではなくて、有用な道具であると思う。民放の見逃し視聴アプリ「TVer」もあるわけで、逆にインターネットをうまく活用して、広がりを模索して行くべきではないか。
以上のような意見や提言が出されました。
これらの意見等は、系列24社放送番組審議会委員代表者会議に提案するとともに、KKB鹿児島放送の番組制作にも生かしてまいります。
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