鹿児島放送番組審議会

第365回 2019年1月23日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、1月13日(日)に放送しました自社制作番組「KKB新春スポーツライブ 第38回いぶすき菜の花マラソン大会」です。主な討議内容は次の通りです。

『KKB新春スポーツライブ 第38回いぶすき菜の花マラソン大会』

  1. このマラソンの中継で最も盛り上がるのが山川の坂だが、その坂に挑む川内優輝選手の姿が映し出される中で、川内選手がこの坂にどう臨むのか、事前収録インタビューが流された所は見ていてすごく有効なものだった。去年は中継で音声が聞き取れない点があったが、今年は改善されていたと思う。
  2. 大会の映像を見ると温かみがあり、早春を感じさせる番組だった。特に、菜の花越しに見える開聞岳がすごくよく、カメラからの目線に工夫がなされていた。出場者の楽しそうな表情も出ていて、和やかな大会の雰囲気が伝わり好感が持てた。
  3. VTRを駆使しながらスタート地点の様子や事前に撮った川内選手や出場者のインタビューが出され、視聴者が現場に行かなくとも、テレビの前で一緒に感動を味わえる構成になっていた。ゲストのコメントが出場経験を通してのコメントで、プロならではの目線もあり、的確な解説がされていた。
  4. 番組の1部は独走する川内選手にスポットを当て、午後からの2部はおもてなしなど菜の花マラソンならではの魅力にスポットを当てるなど、番組として使い分けが上手くできていた。ただ、気になったのが、番組1部の途中までは録画で、そのあとから生中継が始まる構成だったので、そのことを視聴者にもっと説明すべきだったのではないかと思う。
  5. マラソンは映像にあまり変化を付けにくく、視聴者をいかに離さないか工夫が必要だと思うが、今回は随所にインタビューや中継ポイントからのレポートを盛り込み、飽きさせないものだった。アナウンサーの実況も安定して聞きやすく、番組全体を引き締める役割を果たしていた。しかし、紹介された出場者のその後がどうなったかのフォローが、もっとあればよかったのではないかと感じた。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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