鹿児島放送番組審議会

第370回 2019年6月26日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、6月10日(月)に放送しました自社制作番組「おいどんの焼き肉〜よゐこ濱口も絶叫!鹿児島の肉〜」です。今回は6人が出席し議論しました。主な討議内容は次の通りです。

『おいどんの焼き肉〜よゐこ濱口も絶叫!鹿児島の肉〜』

  1. 番組名の「おいどんの焼き肉」の“おいどん”と言うのは、どういう意図で付けられたのか、分かりづらかった。取り上げられた熟成肉自体、ほかの肉とどう違うのか、話をもっと広げてもよかったのではないか。出演されていた焼肉ソムリエの方から、もっとソムリエとしての情報を引き出してほしかった。
  2. かなりボリューム感のある番組内容だった。リポーターのコメントで、「美味しい」という第一声が聞かれたが、もうちょっと違うコメントが欲しいと感じた。一方で、ゲストのタレントからは「肉の脂が最高」などの表現が出て、そのトークを学ぶ必要があるのではないかと思った。
  3. 番組予告を見た県民が楽しみにしていた番組だったのではないか。ゲストのタレントのコメントはさすがに上手いと感じた。目立たせないといけないのは、自分ではなく、肉だということをよく分かっていて、控えめだったが、すごく好感を持てた。1つの番組として全体を見た場合、ちょっと統一感がなかった。
  4. 単なる焼き肉店の紹介かと思って見たが、氷温熟成や市場のセリ、畜産農家の苦労話など広がりがあり、勉強になる部分もあって非常に良かった。店のシーンでお客の声や表情をよく押さえられていて、雰囲気がよく伝わってきて、説得力があった。
  5. 全体的に非常に真面目な番組だったという印象を持った。「おいどんの焼き肉」という意味からして、穴場の店とかアナウンサー一押しの店とか、こだわりの店などが出てくると思っていたが、そういう番組内容ではなかった。もっと、県民が知らないようなサイドストーリーなどを入れた方が良かったと感じた。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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