KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回の審議課題は、8月5日(月)に放送しました自社制作番組『おかずクラブの「映える」鹿児島 SNSグルメツアー!!』です。主な討議内容は次の通りです。
『おかずクラブの「映える」鹿児島 SNSグルメツアー!!』
- 視聴者の投稿をもとにということで番組はスタートしたはずだが、その後に紹介されたお店の商品が発売前で、番組のうたい文句の視聴者投稿は何だったのか、非常に気になった。そのため、中々、興味を抱けず、分かりにくい内容だった。また、どういう視聴者をターゲットにした番組なのかも分からず、中途半端な印象が否めなかった。
- 時間の枠をフルに使って、多くの店が詰め込まれて充実感はあった。タイトルのインスタ映えするポイントとか、映えるテクニック、アングルなどの要素をもっと分かり易く説明がほしかった。また、インスタというのは最近、撮るだけで食べない、食物残さの問題など負の面も非常に語られる。その点からインスタ映えを冠に付ける勇気があったのかと思うと、その勇気は是としたい。
- 鹿児島には自分たちが知らないだけで意外とおしゃれな店があちこちにあるのだと感じた。全体を見ると、1つのお店に対して長すぎず短すぎず、非常に見やすい時間配分だった。ただ、中にはインスタには合わないところもあり、余り食欲をそそられない面もあった。
- 有名なタレントを呼ぶ力があるのはすごいと思うが、タレントを呼ぶこと自体が目的になってしまうケースがある。地元リポーターでしっかりと番組を作っていく方がいいのではないかと感じた。インスタをやる世代を振り向かせる番組としては良かったと思う。
- 地元局ではグルメ番組が多く、差別化が難しくなっている感がある。そんな中で、切り口を視聴者投稿とか、SNSとか、映えるというような形で取り組まれた点は新しさを感じた。