鹿児島放送番組審議会

第375回 2020年1月22日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回は、自社制作番組「KKB新春スポーツライブ 第39回いぶすき菜の花マラソン」です。主な討議内容は次の通りです。

『KKB新春スポーツライブ 第39回いぶすき菜の花マラソン』

  1. 中継については年々すごく良くなっていると感じた。市民によるおもてなしの紹介や出場ランナーの大会にかけるドラマなども上手く組み込まれていた。ただ、新人アナウンサーと気象予報士が登場した場面は唐突感があった。脈絡が理解できない視聴者が多かったのではないか。通信事情もあるのだろうが、少し画面が乱れたのが気になった。
  2. 冒頭で過去の大会の振り返り映像がテンポ良く紹介されるなど新春にふさわしい、とてもいいオープニングだった。実況の男性アナウンサーは若い方だが、表現力がすごく豊富で、ランナー1人ひとりの説明も詳しくて分かりやすかった。途中、レースのハイライトも盛り込まれ、途中から見た人にも分かりやすくなっていた。
  3. 番組の展開的には非常に面白かったと思う。視聴者に分かりやすいカメラワークだったと感じた。新年で一番早い公認コースでのフルマラソン大会であることをしっかりと印象付けた番組に仕上がっていたと感じた。強いて挙げれば、編成上の問題もあるかとは思うが、スタートから中継できれば最高だが。
  4. 気になった点が3点ある。1点目は女性ランナーへの対応で、もっと取り上げてもらいたかった。2点目は先導する白バイ隊だが、警備の方への敬意を表する意味でも隊員の名前紹介は入れてほしかった。3点目は大会も39回を数えているので、番組と番組の間にあるCMに入る前に、ヒストリー映像を挟み込むことで、歴史ある大会だとPRすると、より良いのではないかと感じた。
  5. 実況の男性アナウンサーは全体を見極めながらの実況で非常に良かった。そのほかのアナウンサーも素晴らしい中継だった。高校野球の中継でいい人材が育っているのだと思った。また、CMの入りが自然で良かった。新人のアナウンサーやゲストの方にはしっかりと名前スーパーを出した方が、視聴者には親切ではないかと感じた。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
© Kagoshima Broadcasting Corporation all rights reserved