鹿児島放送番組審議会

第376回 2020年2月26日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、自社制作番組「KingspeSP タチカワトラベルin北海道」です。主な討議内容は次の通りです。

『KingspeSP タチカワトラベルin北海道』

  1. 率直に言って期待外れだった。中高校生には良かったかも知れないが。立川アナなりのストーリー性とかテーマ性があまりなく、番組に深みが感じられなかった。見ていて「すごい」「素敵」などの感嘆詞があまり出てこなかった。番組が幼稚というか、子供っぽい感じを受けた。ゴールデン帯の番組としては内容に乏しかったと言える。
  2. 番組内で7ヵ所の観光スポットが取り上げられ、北海道に関するクイズも織り込まれていて、さらに食に関することも絡めてあり、面白さが加わった番組となっていた。鹿児島から北海道大学に入っている学生さんも取り上げるなど違った視点もあり、演出的には面白かった。
  3. 深夜番組のノリよりもっとはしゃぎ過ぎで、自分たちは楽しいけど視聴者にはその楽しさが伝わってこず、視聴者が置き去りになった感があった。ターゲットが誰なのか分からなかった。もし、大人がターゲットであれば、もっと真面目な旅番組にした方が良かったのではないか。何か受け狙いの方に走ったのではないか。食の紹介は面白い情報だった。
  4. 全体的にあまり興味を引く内容ではなかった。札幌では定番の場所ばかりで、新鮮さがなかった。クイズ問題にも工夫がなく、料理の世界観を深めたりするものではなかった。番組内容につながり感が全くなかった。
  5. 「in北海道」と銘打っているが、取り上げられたのは札幌だけだったようで、近くに小樽などもあるのだから入れるべきではなかったか。視聴者に違和感を与えたと感じた。北海道大学の学食を取り上げたのは意外性があって良かった。
  6. 深夜番組のフォーマットを、そのままゴールデンにもってきただけの印象。旅行情報番組を期待していたが、娯楽性の強いバラエティー番組だったので、情報が物足りなかった。鹿児島と北海道のつながりをもっと丁寧に紹介してほしかった。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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