鹿児島放送番組審議会

第377回 2020年3月25日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、自社制作情報番組「ぷらナビ+」2020年3月14日(土)午前9時30分〜午前10時15分です。主な討議内容は次の通りです。

『ぷらナビ+』

  1. 特集コーナーは、テイクアウトグルメだったが、紹介されたうちの3店舗は店内で食べていたので、テイクアウトの良さが全く伝わってこなかった。テイクアウトを特集する意味がなかった。番組制作側の「こだわり」とか「熱量」が伝わってこず、お店の印象も残らなかった。番組を視聴後に、KKBのホームページを見たが、番組情報が載っておらず、ホームページでも発信すべきである。
  2. 新型コロナウイルス感染拡大で、外食がしづらい現状の中、すごくタイムリーな特集だった。紹介されたお店も老若男女問わずに行けるような店舗が揃っていた。食リポもすごく上手で、リポーターのキャスティングも非常に合っていた。一部表記に誤変換があったかと思う。
  3. この番組に限らず、わざわざ東京からタレントを呼んでまで放送する内容なのかと思った。本来、テレビとして伝えるべきことは何なのか、という本質的なことに、テレビ局としてもっとこだわってほしい気がした。スタジオに5人が出演されているが、5人も必要なのか。それぞれの役割を明確にしたほうがいい。
  4. 「メディアの情報はメディアで探してはいけない」とのポリシーを、私は持っている。KKBがメディアの中で初登場ですよ、という意気込みを持って番組制作に取り組んでほしい。若い人がテレビ離れする中で、若い人にも見てもらいたい番組とのコンセプトでつくられていると思うので、今後、回を重ねるごとに内容を充実させてほしい。
  5. 特集コーナーでのお店の紹介では営業時間や地図もしっかり出ていて「行ってみようかな」という気にさせられた。リポーターの会話のテンポも良く、味の感想も難しい解説的な感想ではなく、率直に「美味しい」と言われていて感じが良かった。
  6. オープニングの曲は軽快で大変親しみやすく頭に残った。しかし、スタジオから生放送で伝えています、という割には、生放送感がなく、出演者のしゃべりが別に生放送でなくてもいい内容だと感じた。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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