鹿児島放送番組審議会

第379回 2020年5月27日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。今回審議された課題番組は、自社制作情報番組「Kingspe」(2020年5月15日・金曜深夜0時15分〜)です。主な討議内容は次の通りです。

『Kingspe』

  1. 生き物と海中の落ち着いた雰囲気が外出自粛で閉塞感とコロナ疲れしている中、非常に癒やしになった。鹿児島の海の豊かさや海の魅力を知る良い番組だったと思う反面、テロップ・ワイプ・BGMの演出が煩わしく感じた。
  2. 海の中を見る機会というのはなかなか一般の人には無いので貴重な映像だったと思う。海が荒らされないようにとの配慮かもしれないが、潜った場所を地図で大まかにでも示すとさらに良かった。
  3. 久しぶりにいい映像だった。導入部分の桜島、桜島から見た鹿児島市街地という流れは鹿児島の魅力の一面を出していた。しかし、いくつかあったクイズは自然描写の中で少し違和感があった。
  4. 外出ができない今、家の中で癒やしを感じさせてくれる良い企画で、アオリイカの産卵の様子など、美しい映像をたっぷり楽しめた。時々、深夜のノリかもしれないが、乱暴な言葉遣いが気になった。今回の神秘的な映像にはちょっとそぐわなかったと思う。
  5. 大自然の生き物系の番組で見るような光景が我々の足元にあったという意外性を感じた。観光番組としてではなく、夜中に気楽にのんびり鑑賞できるという雰囲気がとても気に入った。BGMの音量が大きいところやスタジオの出演者の声でインタビューの音声が聞こえにくいところがあった。
  6. 金曜日の深夜で、タイトルが「海中散歩」という自然番組なので、かなり期待して見た。冒頭のドローンを使って空中から雄大な桜島を伝えた演出は良かった。東シナ海の南さつま市大当では錦江湾と違う魅力を伝えられたと思う。
  7. コロナ疲れの中、心の癒やしという企画だと思うが、「海中散歩」の映像はとてもすばらしかった。大変神秘的で躍動感のある世界に引き込まれ、改めて鹿児島の海の中の多様性や奥深さを感じた。BGMの選曲は自分には懐かしい曲だったが、インタビューの音声をかき消すようなところが気になった。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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