鹿児島放送番組審議会

第386回 2021年2月

KKB鹿児島放送の番組審議会は志學館大学教授で県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化をめざして意見が交わされています。第386回番組審議会は新型コロナウイルス感染防止の観点から会の開催を見送り、九州ブロックネット特別番組として制作した「九州発!プラスで極うまグルメ〜ご当地調味料でバズレシピを発明!?〜」【2021年1月23日(土)放送】についてのレポート提出としました。主な内容は次の通りです。

『九州発!プラスで極うまグルメ〜ご当地調味料でバズレシピを発明!?〜』

  1. コロナの緊急事態宣言下に家庭料理番組はタイムリーで、九州の歴史ある調味料の豊富さに驚いた。料理も調味料も個性があってレベルが高いと思った。
  2. 料理好きな出演者の盛り上げ方や作った料理は「さすが」と思わせるものだった。鹿児島の特産についてはもう少し掘り下げてもよかった。
  3. 視聴者に味や香りは伝わらないので、試食後の点数づけは「見える化」の工夫だと感じた。男性ゲストを中心に料理をする作りも好感を持った。
  4. 九州出身のゲストが出身地の逸品をアピールする場面を想像したが、その演出は感じられず物足りなかった。調味料ソムリエらの紹介は説明不足だと感じた。
  5. 紹介した調味料を選んだ基準がわかるとよかった。現地レポートは各局のアナウンサーらが登場すると地域密着感が出たのではないか。
  6. 芸風とはいえ、コロナ禍に出演者が食事や調理中、大声を出していた。料理対決で採点していたが、腕前を比較するなら同じ調味料を使うべきではないか。制作番組での対決やクイズはマンネリ化を感じる。
  7. 出演者の番組での役割を明確にし、司会のアナウンサーは出演者の良さをもっと引き出してほしかった。
  8. コロナ禍で料理をする人が増えるなか、ご当地調味料に着目し、「バズレシピ発明」という番組名に興味がわいた。着眼点は良かったが、視聴後の満足感とのギャップが大きく、誇張ぎみなタイトル付けの危なさも感じた。
  9. 登場した調味料は取り寄せ可能で視聴者の購買行動につながり、九州の企業を応援する取り組みになる。知らない調味料もあり、改めて九州の豊かな食文化を知るきっかけになった。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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