鹿児島放送番組審議会

第389回 2021年5月

KKB鹿児島放送の第389回番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。第389回番組審議会は、新型コロナウイルス感染防止の観点から開催を見送り、リポート提出としました。今回審議された課題番組は、自社制作情報番組「Kingspe(キンスぺ) 〜DEEPなAMAMI-OSHIMA〜」(5月7日深夜0時15分〜放送)です。主な内容は次の通りです。

「Kingspe 〜DEEPなAMAMI-OSHIMA〜」

  1. 番組放送後の5月10日に、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)世界遺産委員会の諮問機関、IUCN(国際自然保護連合)が「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」を世界自然遺産に登録するよう勧告した、というニュースが届いた。5月の奄美は気候的にも素晴らしく、タイムリーな時期の放送であった。
  2. 沖縄・奄美群島の世界自然遺産登録が確定的となった今、真の意味で「DEEPなAMAMI-OSHIMA」について、タイトルに合わせた切り口でありながら、しっかりと奄美の魅力を伝える番組を作っていただきたい。
  3. 「eバイク(電動アシスト自転車)」の紹介は、海岸線を走る映像とともに、実際に奄美で体験したくなるような内容だった。
  4. 奄美のどのあたりを走っているのか、奄美の全景が分かる地図を出してほしかった。奄美に行ったことがない人には、イメージが湧かないのではないか。
  5. 「命の薬」とも言われる「島ヤギのスープカレー」や、新鮮なシビ(キハダマグロ)をふんだんに使った海鮮丼など、奄美ならではの「食」が紹介された。自分でさばいて海鮮丼にしたり、かつお節を使ってお吸い物にしたりと体験と食事をセットにし、食に付加価値を付けているところに工夫を感じた。
  6. 奄美の代表的加工品、黒糖ではなく、目前の海水からたき上げる天然塩の紹介は新鮮さがあった。自然をうまく利用した塩の生産に加えて、蒸気を利用したサウナへの活用も新たな体験型施設として期待度が高く、いい紹介である。
  7. 奄美大島と聞いてイメージするような島唄や大島紬、鶏飯などの伝統料理とは一風変わった、奄美大島の新しい顔を知ることができる企画であった。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は、今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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