鹿児島放送番組審議会

第390回 2021年6月23日

KKB鹿児島放送の番組審議会は志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。今回審議された課題番組は自社制作番組「Jチャン+」(毎週月〜金:午後6時15分〜)です。
6月14日〜18日放送回を基に審議しました。主な内容は次の通りです。

『Jチャン+』

  1. 4月からキャスターが2組体制になったが、2組とも違和感なく落ち着いて見ることができた。編集長枠がなくなって、ニュースが平板化している印象である。
  2. 視聴者が興味を持って、役に立ったり、次につながったりすることを意識して作られている番組だということは変わっていないと感じた。
  3. 「めざせ!! 甲子園」は、KKBの看板コーナーの一つでもあり、映像を見ていても意気込みが感じられた。
  4. 甲子園を目指し、頑張っている高校生たちの目の輝きや表情、ゲームの見所など、捉え方が他局と違うということを改めて感じた。
  5. 「毎日サンキュー」は、皆さんが見ていて笑顔になれる企画なので、すごくいいと思う。
  6. 天気予報がスタジオからだけでなく、時々外からの中継に変わっていた。雰囲気が変わるので、よいのではないかと思う。
  7. 「生理の貧困」は、全国の動きや鹿児島の現状、取り組みなどが大変コンパクトに紹介されていて、タイムリーな話題であった。
  8. 食品ロスをなくすための工夫から、野菜ジェラートを作っている人を取材した「ふる熱人」の話題は、子育てと家庭に忙しい中で、自分の畑から取り組みたい、将来的には町の皆さんの力になりたい、と無理せずできるところから取り組む姿が大変共感を呼んだのではないか。
  9. 種子島沖に沈む旧海軍機の引き揚げの報道で、映像がきれいに撮れていたので、びっくりした。
  10. 関係者に取材するというのは常道だが、やはり軍事史や近現代史の専門家のコメントをもらうということが必要ではないか。
  11. 第二次世界大戦末期に、鹿児島市の女子興業學校が空襲を受け、13人が亡くなったことを伝える「教務日誌」が見つかったというニュースで、専門家のコメントがなかったのは少し残念だった。
  12. 報道は、やはり現場が命ということを忘れることなく、意識を持って「Jチャン+」を作っていっていただきたい。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は、今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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