鹿児島放送番組審議会

第395回 2022年1月

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に、県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。今回は、新型コロナウイルス感染防止の観点から対面での開催を見送り、リポート提出としました。審議された課題番組は、自社制作情報番組「第19回 KKBふるさとCM大賞2021」(令和3年11月23日(火・祝)午前10時〜午前11時25分 放送)です。主な内容は次の通りです。

『第19回 KKBふるさとCM大賞2021』

  1. 新型コロナウイルス感染防止のために「密」を回避するなどの理由で、一昨年は中止されたが、今回は会場を屋内に移して、2年ぶりの開催となった。現地とリモートで結んでの実施など、随所に感染防止対策が図られ、参加者の安全面にも気を配った内容であった。
  2. 地域の魅力を再発見、再評価できる企画内容で、地域密着をうたう地方局の存在感を感じることができる番組だった。
  3. グランプリに輝いた瀬戸内町の「自然がいつも見つめています」は、世界自然遺産への登録を機に、一人ひとりが自然を守ることの大切さ、「ゴミを持ち帰る」という、誰にでもできることを瀬戸内町の豊かな自然を織り交ぜて問いかける、すばらしい作品だった。
  4. リモート中継をうまく活用することで、感染症対策を取りながら、スタジオと出演者、CM制作者たちをつなぎ、作品に付随する様々なエピソードを引き出しており、飽きのこない内容となっていた。
  5. 審査の採点基準、採点方法については、より明確なものとするほうが、公平性の担保が得られると思う。
  6. 4人の審査員のうち、2人が鹿児島在住の外国人の方だった。日本人とは違った観点からの意見を聞けるのは面白いと今回、改めて思った。
  7. 地方創生が叫ばれているなか、ローカルステーションとしての真価を発揮している。何よりも19回にわたって長年、県民と行政を巻き込んでいる点は、評価される。
  8. 番組を通して、自治体が持つ優れた観光資源や人の温かみなどを実感するとともに、鹿児島県が秘めるポテンシャルの高さを再確認できた。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は、今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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