鹿児島放送番組審議会

第397回 2022年3月23日

 KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。今回、審議された課題番組は1月30日に放送した自社制作番組「いぶすき菜の花マラソン2022〜40回大会へつながる思い〜」です。主な内容は次のとおりです。

自社制作番組「いぶすき菜の花マラソン2022〜40回大会へつながる思い〜」
(令和4年1月30日(日)10:55〜11:50 放送)

  1. 昨年に続き、今年もいぶすき菜の花マラソンは中止になったが、昨年同様、自社制作番組を作ろうと思った、その意欲、姿勢は素晴らしいと感じた。39回の菜の花マラソンの歴史をまじめに振り返っていた点は好感を持てた。
  2. タイトルに大変ふさわしい番組内容で、貴重な映像を基にコロナ禍の新たな大会へブラッシュアップされている様子も含めて、次へつながる思いが詰まった素晴らしい番組になっていた。
  3. 「オンライン大会だからこそ」ということで、新しい展開についても触れられていた。コロナ禍の中止を逆手に取ってオンライン大会を開催し、また次へ発展させている。そのような意味でのつなぐ取り組みについても大変興味深く拝見した。
  4. 北は北海道の湧別町からの参加者が出てきて、雪の映像もインパクトがあって大変、見応えがあった。欲を言えばもう一人、一番南からの参加者の声も出てくればよかったのではないかなと思った。
  5. 田中アナと立和田アナの二人の鹿児島弁を交えながらの息の合ったゆったりしたナビゲートが番組を邪魔せず、大変効果的に色を添えていて、とてもよかった。
  6. 編集の仕方だと思うが、番組の中に番組があるような、ナビゲ−タ−が4人いる感じで、やや分かりづらくなったかなと感じた。
  7. 菜の花マラソンに菜の花は当たり前と思っていたが、いぶすき菜の花マラソンというネーミングなのに菜の花がないのはおかしいと、その陰で様々な苦労をしてきた人達がいたことを知ることができたのはよかった。
  8. 莫大な情報やこれまでの取材映像の中から番組の構成を考え、限られた時間内に編集していく作業は大変な苦労があったのではないか、見応えのあるものとして、まとまりもあったと思う。
  9. いぶすき菜の花マラソンの歴史を振り返るときの見せ方がレトロな雰囲気で、音楽とあわせてとてもいい感じで見た。見出しになるフレ−ズもしっかりと言葉が引き出されていて、すごくいいなと思った。
  10. 大会が中止になったからこそ、その裏話の番組が誕生したという点は、非常によかった。来年こそは、菜の花と開聞岳の美しい風景とともにいぶすき菜の花マラソンが開催され、いつもの中継番組が再開されることを願っている。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は、今後もこれらの声を番組制作や放送活動に活かしてまいります。
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