KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。審議対象となったのは自社制作番組「ぷらナビ+」です。今回は5月14日放送回(午前9時30分〜10時30分放送)について審議しました。主な内容は次のとおりです。
『ぷらナビ+』 (令和4年5月14日(土)放送回)
- 慈眼寺駅と谷山駅前は、JR指宿枕崎線の高架化に伴う工事と駅前再開発の影響で、駅前のイメージが昔に比べて随分と変わった。導入部の慈眼寺駅前での軽妙なトークは、番組の出だしとしては非常に入りやすかったのかなという感じがした。
- 初めに週末の天気予報がある。情報としては結構当たるので、降水確率の情報があったほうがよいと思う。
- 呼び方が「じげんじ」か「じがんじ」か、という話題が多数あった。音韻の変化というものも解明してもらえれば、さらに興味を持つ人もいたのではないかと思う。
- かなりの距離を歩いての取材は大変だっただろうと思う。まちを歩いていけば、いろいろな話題や出会いがあちこちに転がっている。車で走っているときには見えない様々なものも拾えるということを教えてもらった。
- 体当たり取材のような要素が多く、苦労もあると思うが、初めて会う人を取り上げるときの空気感や普段、取り上げられないような人たちとの出会いなど、きちんとその雰囲気が伝わってきて、とてもよかったと思う。
- 取材した時は、たまたま人が歩いていなかったのだろうと思うが、もっと多くの人との接触や会話のシーンを増やしてもらえれば、もっと楽しく見られたのかなと感じた。
- イタリア料理の紹介のところで、テロップの住所が「上福元町」という表示と「西谷山」という表示があったので、住所が食い違っていたのではないかなと思った。
- 「ぷらっと」まち歩きは、ナビゲーターの引き出しやキャラクターによって差が出る。出演者をはじめ、当日、出てくださる方の魅力をどのように引き出していくか、お店の魅力を引き出していくかということが求められるので、実は非常に難しい番組なのではないかと感じた。
- 慈眼寺駅から降りて、何キロ以内、徒歩何分以内というように、集約してお店の紹介をしてもらえると、気軽に時間を決めて行けるような気がする。少しその点が見えなかった。
- 一般の人には、よく知られていない穴場の情報や知って得する情報を伝えていくことがメディアの役割だと思うので、そのような情報をこれからも探して番組にしてもらいたい。