委員の主なご意見
- AIは10年前には考えられないほど急速に進出してきており、危うさも感じる一方で、法整備やルール作りが立ち遅れている。テレビは厳格なファクトチェックを積み重ねた信頼できるメディアとして、AIやSNSの倫理的な脆弱さを補う役割を果たしてほしい。
- テレビに求められるのは、スポーツや選挙、災害などのライブ感、情報の公共性と信頼感である。SNSは真贋を見極めることが難しい中、テレビは偶然の出会いを生み出し、良質なノイズを届ける信頼性への案内人となる。生成AIの活用は必須だが、裏付けと責任を重視すべきである。
- 生成AIの流れは止められず、受け手側も真偽を見極める目が育っている。視聴者が批判的に見るようになったことは良い面である。その上で、地上波は問題点ばかりでなく前向きなニュースも増やし、賛否のある話題はより公平に報道してほしい。
- 生成AIとSNS が情報環境を大きく変えた今、テレビの価値が改めて問われている。AIは価値を増幅させるために使うべきで、最終判断や編集は人間が担い、AI使用の事実も明示する。ファクトチェック体制を強化し、公共性を守る信頼の再構築を望む。
- SNSでは偏ったニュースに触れやすく、無意識のうちに情報が選択されることに不安を感じる。テレビや新聞は客観性を取り戻す重要な存在であり、安心感と信頼性のある情報源であってほしい。人がAIをしっかり管理し、効率化で生まれた時間を活かして地域に寄り添う温かみのある番組作りを望む。
- AIの活用は人間中心を前提に、人権リスクへの配慮、透明性、事実確認の徹底、AIを監視する視点が重要である。コンテンツ作りは一次情報と裏付けを基盤とし、独自性も求められる。公平さや掘り下げ、視点を重視しながら、事実確認の徹底を大前提に。
局側意見
- AI活用は避けられない時代であり、テレビ局、視聴者、社会全体が幸せになるよう、信頼性が増す方向で使うことが大前提。
- KKBではクローズド型生成AIを導入し、著作権に配慮したルールやガイドラインを設けて運用している。
- SNSは事件・事故の覚知に役立つ一方、世論を動かす力もあるため、取材過程や報じない理由まで含めて説明していく必要がある。