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『新燃岳 噴火警戒レベル3(入山規制)に上昇』



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鹿児島と宮崎の県境にある新燃岳で、今月28日から火山性地震が増え、30日未明からは山の膨張を示す地盤の変動が観測されるなど、火山活動が高まっています。このため、気象庁は火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2の火口周辺規制から、「入山規制」を示す3に引き上げました。気象庁は火口からおおむね4キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石などに警戒するよう呼びかけています。気象庁によりますと、鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では、28日から火口直下を震源とする火山性地震が増えているほか、30日午前2時50分ごろからは山の膨張を示す地盤の変動がみられ、さらに火山性微動も10分ほど続いたということです。噴火した場合、火口からおおむね4キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石が、おおむね2キロの範囲では火砕流が到達する可能性があるとして、警戒するよう呼びかけています。また、風下の地域では火山灰だけでなく小さな噴石も遠くまで流されて降るおそれがあるほか、爆発的な噴火に伴う空振(空気の振動)で窓ガラスが割れるおそれなどがあるため、注意が必要です。気象庁はけさ会見を行い、「自治体の指示に従って危険な地域に入らないようにするほか、風下では火山灰や小さな噴石に注意が必要だ」などとしています。新燃岳をめぐっては、14年前の2011年1月に火山活動が活発になり、爆発が繰り返し発生しました。ふもとの霧島市では爆発に伴う空振(空気の振動)により建物の窓ガラスが割れる被害が出ました。2018年3月にも再び活動が活発化し爆発が相次ぎました。2018年6月を最後に噴火は観測されていません。その後は、噴火警戒レベルの上げ下げが繰り返され、去年2024年12月には火山性地震が増えるなどして、レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられていました。





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