《かごしまのニュース》
『中学生 教諭の指導後に自殺 裁判で同級生「一方的で威圧的だった」 鹿児島』
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7年前に鹿児島市の男子中学生が自殺したのは教諭の個別指導が原因などとして遺族が市に損害賠償を求めている裁判で、教諭本人と自殺した生徒の同級生が証言台に立ちました。
訴えているのは2018年9月に自殺した鹿児島市立中学3年の男子生徒の遺族です。
訴状によりますと遺族は男子生徒に対し担任の女性教諭が個別指導で大声で叱責するなどしたことが自殺の原因であるとし市に約6600万円の損害賠償を求めています。
15日の裁判で女性教諭は個別指導の理由について「未提出の量が他の生徒よりも多かったため」としたうえで「自殺するとは全く思わなかった」と証言しました。
なぜ大声を出す必要があったのかと問われると「真剣に指導する態度が生徒の内省につながると思った」と答えました。
一方、男子生徒の同級生は女性教諭について、ある事案で指導を受けた際、「椅子を振り上げられ『吐け』とどなられた。いつも一方的で威圧的だった」と証言しました。
裁判は今月23日にも開かれ男子生徒の母親への証人尋問が予定されています。
この事案をめぐっては鹿児島市教委の調査委員会が2021年に「生徒が様々なストレスを抱える中で個別指導が自殺の引き金になった」と推察したとする最終報告書を提出しています。
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