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空手危険行為、極真会館が声明

 国際空手道連盟 極真会館は15日、公式サイトにて、SNSをきっかけに話題となっている「子どもの空手大会で危険行為」についてコメントを発表した。

【集合ショット】凛々しい…!道着に身を包みファイティングポーズの選手ら

 「試合や稽古における安全対策について」と題し、声明を掲載。「先般の他団体の空手大会の試合で起こった件で、負傷された選手には心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早いご回復をご祈念申し上げます」と書き出し「今回の事案が、社会的にも大きな問題となっている件について、当会の見解と今後の安全対策についてご報告致します」「今回の件はフルコンタクト系他団体の大会で行われた試合ではありますが、当会においても決して他人事ではなく、絶対にあってはならない由々しき事態であり、大きな問題提起として捉えております」と、他人事ではなく考えていくことを表明した。

 同団体は、今回の事案を受けて「防具の装着の義務付けと安全性の定期的な見直し」「審判団・指導者には技が決まった直後や危険と判断した際には直ちに試合を止めて選手同士の間に入って攻防を止める行為」「倒れた選手や負傷した選手の治療を最優先に考え迅速に医師の診断を仰ぐといったこと」「選手やコーチに対しても反則技や危険行為(危険行為の指示を含む)の禁止」を徹底するとし、「それらの事項を支部長会議や審判講習会をはじめ、日常の道場稽古の中でも恒常的に指導していく」と宣言。

 また、同団体は「『競技団体』ではなく『武道団体』であり、『社会体育団体』である」とし、「競技会の開催を最優先にしたり、「勝利至上主義」的に試合で勝つことのみに価値を置くのではなく、礼節や人格の陶冶、心身の健康増進、青少年の健全育成、会員同士の文化的交流を最も大きな柱とし、その上で技術向上や強さへの追求を実践していくことを組織的責務として活動」していることをあらためて伝えた。

 その上で、「当会では、空手道を愛する多くの方々が安心して安全に日々の稽古や試合に取り組めるように、今後もより一層の安全対策に努めて参る所存です」と結んだ。

■コメント全文
試合や稽古における安全対策について

先般の他団体の空手大会の試合で起こった件で、負傷された選手には心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早いご回復をご祈念申し上げます。
今回の事案が、社会的にも大きな問題となっている件について、当会の見解と今後の安全対策についてご報告致します。

今回の件はフルコンタクト系他団体の大会で行われた試合ではありますが、当会においても決して他人事ではなく、絶対にあってはならない由々しき事態であり、大きな問題提起として捉えております。

今回の事案を受け、当会では多くの会員の方々により安心・安全に試合や道場稽古に臨んで頂くためにも、防具の装着の義務付けと安全性の定期的な見直し、審判団・指導者には技が決まった直後や危険と判断した際には直ちに試合を止めて選手同士の間に入って攻防を止める行為、倒れた選手や負傷した選手の治療を最優先に考え迅速に医師の診断を仰ぐといったことや、選手やコーチに対しても反則技や危険行為(危険行為の指示を含む)の禁止を徹底し、それらの事項を支部長会議や審判講習会をはじめ、日常の道場稽古の中でも恒常的に指導していく所存でおります。

当会では試合および道場稽古の安全面については、従前より審判審議委員会、選手強化委員会、医事委員会の各機関を設けて、医師等の専門家の指導も仰ぎながら、最重要事項として可能な限りの施策を行っており、競技においては審判審議委員会の主導で審判資格制度を施行し、定期的に資格認定試験を執り行うなど各審判はその技量によってランク分けされ、大会ごとに審判講習会やルールミーティングを開いて審判技術の向上に努めて参りました。また、防具についても競技者の年代に合わせて厳しい規定を設け、特に幼年〜高校生また35歳以上の壮年については最大限の安全性を確保する頭部・拳・膝・脛・足の甲・金的等への防具の装着を義務付けております。

国際空手道連盟 極真会館は、「競技団体」ではなく「武道団体」であり、「社会体育団体」でありますから、競技会の開催を最優先にしたり、「勝利至上主義」的に試合で勝つことのみに価値を置くのではなく、礼節や人格の陶冶、心身の健康増進、青少年の健全育成、会員同士の文化的交流を最も大きな柱とし、その上で技術向上や強さへの追求を実践していくことを組織的責務として活動しております。
当会では、空手道を愛する多くの方々が安心して安全に日々の稽古や試合に取り組めるように、今後もより一層の安全対策に努めて参る所存です。

国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章奎

(提供:オリコン)
11月15日 19時54分配信
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