小説家向田邦子は東京生まれですが、父の転勤により9歳から11歳の多感な少女時代を鹿児島で過ごしました。 「長く生きられないと判ったら鹿児島へ帰りたい。鹿児島は懐かしい“故郷もどき”なのであろう」と短編エッセイに書いています。 母校の山下小学校、海岸で食べた両棒餅、向田家で夢中になったといわれる薩摩揚げを堪能し、そしていよいよ桜島へ。奇跡的に爆発の瞬間に遭遇します。
女性ならではの繊細な描写で知られる向田邦子が雄々しい鹿児島に何故魅了されたか?その謎を追って、作家山本一力が旅します。

制作:BS朝日  KKB鹿児島放送

向田邦子の故郷もどき鹿児島

向田が通っていた山下小学校、天文館通りのにぎわい、城山から見た桜島、鹿児島市の市電。向田邦子の「故郷もどき」の今を山本一力が歩きます。

向田邦子が愛した鹿児島の食材

鹿児島の代表的な味、薩摩揚。向田は学校帰りに店の前で薩摩揚げを作る様子を見ていたと述べています。 2本の包丁を使って薩摩揚を作り上げる技は今でも一部のお店で伝えられています。 このほか、あくまき、両棒餅など向田が愛した鹿児島の食を紹介します。

変わらないもの それは人の心と桜島

大人になった向田が再び訪れたとき、すっかり変わっていた鹿児島。
しかし変わらなかったものは「人の心と桜島」だったといいます。七色に色を変える桜島。 その桜島に渡った山本一力は桜島の爆発の瞬間に遭遇します。そして故郷を変わらず愛する桜島の人達の心に触れます。

「にほん風景物語」HPへ

KKBトップページへ戻る