H3ロケット3号機打ち上げ成功 JAXA責任者「100点満点…これを続けていく」鹿児島県


 地球観測衛星「だいち4号」を載せたH3ロケット3号機が種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。

【記者】
「メインエンジン点火され、白い煙が噴きあがり、地響きとともに機体が浮き上がりました。「だいち4号」を乗せたH3の3号機が種子島の空に、宇宙に向かって勢いよく上がっていきます」

 H3ロケット3号機は、午後0時6分に種子島宇宙センターから打ち上げられ、JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、打ち上げからおよそ17分後に「だいち4号」を予定の軌道に投入し打ち上げは成功したということです。

 H3の責任者として初めての打ち上げを終えたJAXAの有田誠プロジェクトマネージャはー

【JAXAH3プロジェクトチーム 有田誠プロジェクトマネージャ】
「もう100点満点のまさに100点の打ち上げでした。ただこれからこれを続けていかないと意味がないと。一機一機のロケットを着実に打ち上げていくということが必要かなと思っております」

 今回の3号機に搭載された「だいち4号」は夜間や悪天候でも地上を観測でき、災害時の状況把握など、国の防災に役立つことが期待されています。

 だいち4号の開発責任者を務めた鹿児島市出身の有川善久プロジェクトマネージャは、これから始まる宇宙での活動に意気込みを語りました。

【JAXA先進レーダ衛星プロジェクトチーム有川善久プロジェクトマネージャ】
「今回の打ち上げ成功、そしてだいち4号で軌道上・宇宙空間ではじめて実証するような技術。これを心待ちにしているメンバーがJAXAも三菱電機さんも大勢おりますので、まずはそれを成功に導きたいというふうに考えています」

 H3を巡っては、「だいち3号」を搭載した初号機の打ち上げに失敗したことを受け2号機では模擬衛星を搭載し、今年2月に打ち上げに成功していました。

 H3で実用衛星の打ち上げに成功したのは今回が初めてです。

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