「入札不調」の新たな総合体育館整備 県は「整備予定地の見直しは考えていない」 鹿児島


入札が不調に終わった県の新たな総合体育館の整備計画を巡り、県は整備予定地の見直しは考えていないとの認識を示しました。


県は新たな総合体育館をドルフィンポート跡地に整備する計画で、設計や建設、運営は民間事業者に委託するPFI方式の採用を決めています。

先月末に事業の入札を行いましたが、入札への参加を表明していた2つのグループが辞退し、「入札不調」に終わっています。


【県スポーツ・コンベンションセンター整備課 西博夫 課長】
「2グループとも設計が決定した8月中旬・下旬の見積りで、設備工事にかかる費用が当初の見込みより超えていたため、その際に入札が難しいと思った、その旨を確認している」

1日の県議会常任委員会で、県の担当者が入札を辞退した2つのグループから聞き取った意見を報告しました。

その後、委員から「整備予定地を変更する考えはあるか」と質されると、県の担当者は「整備予定地が入札不調の要因ではない」として、見直す考えないと述べました。


【県観光・文化スポーツ部 西正智 部長】
「仮に整備予定地を民有地に変更する場合、新たに土地の取得費も発生する。さらに事業費の増加に繋がることも考えられる。県としては整備予定地を見直すことは考えていない」


県は今月中に2つのグループなどから、事業費の積算方法などをヒアリングし、事業費や整備運営手法などを検討するとしています。

 
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