乳牛ナンバーワン決める共進会 酪農家 猛暑での工夫や苦労様々 鹿児島県


 県内の乳牛ナンバーワンを決める「鹿児島県ホルスタイン共進会」が、霧島市で開かれました。出場した酪農家からはこの夏の猛暑の影響も聞こえてきます。

 共進会雑感会場には県内の酪農家が一堂に集い、県内の5地区から出場した75頭が、8つの部門で体格などを競います。

 今年は猛暑の影響もあり、出品した酪農家からは様々な工夫の声が聞かれました。

●出品者
「水の噴射とか水の暑熱対策とかして、この夏は乗り切りました」
「やっぱ暑さ対策は難しかったかなって。扇風機をいっぱい回すしか方法はウチはなかったから。自分ちの畑で作る草っていうのは、やっぱ大事にしていかないといけないかなと思って。やっぱそっちには力は入れてますね」

 例年、夏場は乳量が減る傾向にあり、霧島市内のこちらの牧場では、牛の体調管理のため、比較的涼しい早朝にエサを与えたり、扇風機を回したりと、工夫を重ねています。

それでも、この夏はそこからさらに1割ほど乳量が減ってしまったと言います。

●霧島第一牧場 池田雄太さん
「例年以上に暑さが続きましたし、夜間も気温が落ちなかったので、牛としては非常に暑さに弱い生き物ですので、食べる量が減ったり、脚の痛い子が出たりして、牛の管理には非常に苦労しました」

 一方で、今年は飼料の価格=エサ代が3割から5割ほど高くなったほか、長時間回した扇風機の電気代などもかさみ、厳しい経営が続いているということです。

 
「KKBみんながカメラマン」