自衛隊基地の建設進む馬毛島 西之表市議会 工事開始以来初の海上視察 鹿児島県


 鹿児島県の西之表市議会は23日、自衛隊基地の整備が進む馬毛島を海上から視察しました。去年1月の工事開始以来、初めてです。

 視察したのは、議長を除いた西之表市議の13人です。視察は基地整備の進捗状況を確認するためで、上陸はできず海上から行われました。

 参加した市議によると、心配された海の濁りも気にならず、島の南側には緑が残り、マゲシカの姿が確認できたということです。

■西之表市議会馬毛島対策特別委員会の杉為昭・委員長■
「工事は順調に、いい具合に進んでいると思った。(委員会としては)上陸を兼ねて馬毛島の視察を定期的に行いたい。なかなか(防衛省からの)情報が伝わりにくい。絶え間ない情報共有・情報交換を強めてほしい」

 一方、基地整備に反対する議員は―。

■西之表市議会馬毛島対策特別委員会の橋口美幸・副委員長■
「盛土もどんどん進んでいて、島の風景が本当に一変していると感じて寂しくなった」

 防衛省は基地の完成時期を2027年としていましたが、人手や資材不足などにより当初より3年遅れの2030年になると発表しています。

 
「KKBみんながカメラマン」