残すところ今年も1カ月あまり… 霧島神宮では正月の準備着々と 鹿児島


 今年も残すところ1カ月あまり!霧島市の霧島神宮では正月を迎える準備が始まっています。

 来年の干支は「ヘビ」。霧島神宮では、巫女たちが干支にちなんだヘビの置物や熊手、お守りなどを一つひとつ手にとって検品していました。

 【巫女】
「みなさまが幸せで笑顔あふれる1年になりますようにと願いを込めながら検品作業をしている。不備がないか、参拝者の方に手渡す前に問題がないか確認しながら検品している」

 12月1日から縁起物などの受け渡しを行う予定です。

 【霧島神宮・上牧瀬章洋権禰宜】
「正月の混雑回避を目的に早めの正月準備ということで縁起物を受けに来てもらえれば」

 境内では初詣に備えて、縁起物などの仮設の授与所の設営も進められています。

 神宮によりますと、今年の三が日の人出はおよそ26万人。混雑を緩和し快適に参拝してもらおうと、社殿に続く参道を広げる改修工事を行っています。

 【霧島神宮・上牧瀬章洋権禰宜】
「正月、みなさまが広く並んでいただけるよう工事をしている。正月のころには広がった参道を歩いていただけると思う」

 着々と進む正月準備。少しずつ、新年の足音が近づいてきています。

 【霧島神宮・上牧瀬章洋権禰宜】
「令和7年が干支の巳年にあやかって、末永く、継続して物事が進められるようないい年になれば」

 師走を前に、皆さん来年に願うことは何でしょうか?

 【鹿児島市・60代女性】
「なかなかゆっくりする時間がなかったので来年は余裕をもって旅行にいったり計画をたててできればいいかなと思っています」

 【親子】
「(母親)どんな1年でしたか?(園児)1年って何だったけ?(母親)5歳で楽しかった?(園児)5歳で楽しかったです(母親)どんなことが楽しかった?何が楽しかった?(園児)かけっこです。(母親)運動会が楽しかった(園児)うん。(母親)来年、何頑張る?年長さんになるんだよ。(園児)ダンスがんばります」

 【鹿児島市・50代女性】
「コロナがあけて結構県外にもいけたので、良い年だったと思います。明るい話題も多かったので。災害とか少ない年になればいいなと思います」

 来年こそは穏やかな年であってほしいと願うのは、種子島・西之表市の園田時博さん(81)。見つめるのは祖父が建てた築100年を超える自宅と、同じ歳月を経てきたイチョウの木です。

 今年8月、マリアナ諸島近海で発生した台風10号は、九州に接近し奄美大島近海で急速に発達。強い勢力を維持したまま種子島・屋久島に接近し、島内は大きな被害を受けました。

 【園田時博さん】
 「9時ごろかな(夜の9時ごろですか?)わたし寝てたんですけど、家内がおこしに来て。5m以上くらいの高さのやつがばたっと屋根の方に落ちて来て、まあごらんの通り」

 倒れたのは、樹齢百年を超えるイチョウの木です。台風が通過した翌朝は、大木が住宅にのしかかり、屋根を突き破り、瓦が散乱していました。

 台風襲来から3カ月ー。ひどい雨漏りに見舞われた自宅は少しずつ改修が進んでいます。でも、割れ落ちた瓦は100枚以上。例年ならこの時期、黄金色に輝くイチョウも折れた枝がまだぶら下がったままです。

 長年、高品質のバナナを栽培してきた園田さん、リンゴの様な爽やかな香りの「アップルバナナ」などふるさと納税の返礼品として欠かせない人気商品です。

 【園田時博さん】
「こういう感じで、冬場も出てくれるバナナがあるから18これに期待して4月頃までのうちになんぼか取りたい。来年は、台風被害を避けて冬でも育つ品種を中心に、人気のバナナを作り続けたいと考えています。7月8月の初め頃までならある程度できるんや違うかなと思ってます」

 園田さんが来年、2025年に向けて願うことは何でしょうか?

 【園田時博さん】
「それ聞かれても困るよな。とにかく台風がちょっと避けてくれること。それだけお願い、お願いします」

 
「KKBみんながカメラマン」