全国のこども食堂が1万ヵ所超える 鹿児島でも196ヵ所に NPO法人たくして・園田理事長に聞く


子ども1人でも無料、または定額で食事がとれる「こども食堂」。
地域の団らんの場でもある子ども食堂が全国で1万を超えました。

全国のこども食堂を支援するNPO法人によりますと、「こども食堂」の数は初めて1万を超えました。
県内も47カ所増えて196カ所になりました。

県内のこども食堂の立ち上げや運営を支援するNPO法人たくしての園田愛美理事長はおととしまで小学校の教員を務めていました。
さまざまな家庭環境を見てきた経験から学校と家庭以外の居場所を作りたいとこの活動をしています。

かごしまこども食堂支援センターたくして 園田愛美 理事長
「中学校と同じくらいの数、子ども食堂があったら沢山の子どもが歩いて行けるから素敵だなと思っていました。夢みたいなことが実際にかたちになったのは多くの県民が気持ちを寄せてくれたから」

多くの人にとって身近な場になりつつあることに園田理事長も喜びます。
なぜ増えているのでしょうか。

「こども食堂を通して顔の見える関係性、つながりが欲しいと思う方が沢山いらっしゃる」

地域の関係性が希薄になるなか、密で温かな関係性を求める人の思いが行動として現れていると話します。
しかし物価高が続く中運営の負担も厳しくなっています。

「ボランティア活動だけど自分を支えるやりがい・生きがいになっているので、やめられない。工夫して頑張ろうと思っている。誰かのためになっていることが自分を支える生きがいになっている」

自分の財布から数千円を負担してでもこども食堂をやりたいという人は多く、今後にも期待がもてると園田理事長はいいます。

「あと5年以内に倍くらいになるかもしれないと思っていて、小さい子でも歩いて行ける場所に、地域のおじちゃんおばちゃんが温かい食卓を作っている社会になっているといいなと思います」

 
「KKBみんながカメラマン」