川内駅 貨物列車脱線事故 今も一部のコンテナは線路にー
(田上 記者)
「事故から1日半が経ちましたが、脱線した列車ときのうのうちに鹿児島駅に運ぶはずだったコンテナの一部は今も線路に残ったままです」
事故は12日午前3時ごろ、JR熊本駅から鹿児島駅に向かっていた貨物列車が川内駅で脱線。
けが人はいませんでしたが、JR貨物によりますと、飲み物や野菜なども入った約50のコンテナの輸送が滞り、物流に影響が出ているということです。
国は事故の原因調査のため、12日から運輸安全委員会の調査官2人を派遣。
事故から2日が経とうとしていますが、食料品などが入った12のコンテナは現場に残されたままです。
さらに、在来線の一部区間が始発から運転を見合わせている影響で通勤通学にも影響がー。
(高校生)
「(新幹線の)時間が合わなくて、ちょっと早く行かないといけないから大変」
(高校生)
「早く復旧してほしい」
JR九州によりますと、JR鹿児島線の川内ー隈之城間は14日も終日運転を取り止めるということです。
運輸安全委員会は現時点で脱線の原因は特定できていないとし、来週、列車を線路に戻し線路の状態を確認するなどの調査を継続して行う方針です。
師走も半ば、物流も普段以上に活発な時期ですが、なぜ脱線が起きたのか、どうすれば防げるのか、いまだ明らかになっていません。
改めて、こちらで見ていきましょう。
けさの川内駅、脱線現場です。
12両編成のうち、後半の脱線を免れた8両はけさまでに熊本に移送され、コンテナ内の食料品などを含む貨物は、熊本でトラックに積み替え、発送されています。
ただ、そもそもなぜ脱線が起きたのか、その原因は明らかになっていません。
原因究明、そして対策が急がれます。