出水市が広瀬川漁協に是正勧告 肥薩おれんじ鉄道の社長らを漁協の理事が14時間も拘束 鹿児島
出水市の広瀬川漁協の理事が肥薩おれんじ鉄道の社長らを14時間にもわたって拘束するなど工事を妨害したとして市は組織の是正を勧告しました。
【出水市・冨田忍副市長】
「おれんじ鉄道からの要望を受けて、こういう事態は一刻も放置したらいかんということで市長の強い決意のもと手続きに入った」
肥薩おれんじ鉄道が通る広瀬川橋梁。設置から100年以上経っていて工事を行わなければ重大な事故が起きるおそれがあるといいます。
出水市によると、この橋の工事をめぐって4年前、広瀬川漁協の理事が肥薩おれんじ鉄道の社長ら3人に対し批判と叱責を繰り返したということです。内容は漁協に説明する前に工事契約を結んだことや業者の選び方などについてで、拘束は午後4時から翌朝6時まで14時間にも及んだといいます。
その後も鉄道側との協議を拒むなど妨害ととれる行為が続いているとして、市は漁協に対し是正勧告を行うこととし議会で議決されました。21日は市役所で理事の解任などを求める勧告文を漁協側に渡す予定でしたが、約束の時間になっても漁協の関係者は姿を見せず・・・。市の方から漁協の施設に出向いて組合長に対し説明しました。
【出水市・冨田忍副市長】
「前も言ったじゃないですか、代表者として対外的な団体とやらないといけないって」
来週、理事会を開き理事の処分を協議するとしています。
【広瀬川漁協・内木場司組合長】
「市役所から文書を貰いましたけど本人確認をまだしてませんので、理事会をまだしてない状態ですので終わったら報告したい。今日はまだコメントできない」
市は来月6日までに組織の改善策を文書で提出するよう求めていますが、改善が見られない場合は監督行政庁である県にも指導を要請するとしています。
【出水市・冨田忍副市長】
「数十年にわたって繰り返し繰り返しこういうことが起きてる訳ですから、もうそろそろ自らきちんとした対応をとっていただきたい」