太平洋戦争の映像公開 岩川空襲も 鹿児島県


 太平洋戦争の終結から80年、アメリカ軍が当時撮影した戦争の映像が新たに公開されました。なかには旧大隅町の岩川駅が空襲を受ける映像も残されていました。

 こちらは1945年4月、沖縄の東の海域でアメリカ軍が撮影した映像です。日本軍の特攻機が撃墜され落下していきます。

 操縦士はパラシュートで脱出。着水するまでの様子が記録されています。

 大分県の市民団体、「豊の国宇佐市塾」がアメリカ国立公文書館から入手したもので、新たに12本の映像が公開されました。

 そのなかには、陸軍知覧飛行場をロケット弾で攻撃している映像や、指宿航空基地の飛行艇に機銃掃射している映像も。さらには旧大隅町の国鉄志布志線、岩川駅やその周辺が空襲を受ける映像も残されていました。

●澤俊文さん
 「積み木か何かをしてたかな。窓のガラスを破って、畳のところに、(弾が)わしゃわしゃわしゃーって」

 当時4歳だった澤俊文さんは、岩川駅近くの2階建ての自宅兼写真館にいたところ弾が飛んできました。

●澤俊文さん
 「これをみんなに知ってもらわないといけない。(今の人は今を)平和だとも思わんだろうな。今が当たり前だと思っている。それが怖いよな〜」

 豊の国宇佐市塾によると、この空襲で岩川駅にいた乗客ら3人が亡くなりました。

 団体は終戦80年の今年、「映像で戦争の悲惨さを感じてほしい」と、例年よりも多く映像を公開する予定だということです。

 
「KKBみんながカメラマン」