新燃岳 噴火警戒レベル3に引き上げ 大規模噴火から14年 鹿児島県


 霧島連山の新燃岳は火山活動が高まり、30日噴火警戒レベルが3の入山規制に上がりました。大規模な噴火から14年、気象庁は大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。

 新燃岳は14年前の2011年1月、半世紀ぶりに爆発。降灰や空振で生活に大きな影響が出ました。

 7年後の2018年に再び爆発しました。30日撮影した映像。火口は溶岩で埋まり、広い範囲で白いガスが出ています。

 新燃岳では、今月28日から火口直下を震源とする火山性地震が増加、30日未明からは山の膨張を示す地盤の変動がみられ、火山性微動も3回観測されました。火山活動の高まりを受け、気象庁は噴火警戒レベルを入山規制の3に引き上げました。

 新燃岳周辺の県道や市道、これに伴い、県道小林えびの高原牧園線、霧島公園線の一部の区間と霧島公園小林線の全線で立ち入り規制、大浪池や韓国岳、御鉢などに向かう登山道が通行禁止となっています。高千穂河原ビジターセンターも休館です。

 14年前の爆発で空気の振動=空振によりガラスが割れる被害が出た霧島市の小学校でも対策を取り、備えています。

■霧島市立大田小学校 小野由美子校長
「今は学校に子どもたちがいないので、学校にいるときはどういった対応が必要かなと非常に心配しました。(今いるのは)噴火を知らない子どもたちですのでそういった部分で現実味を帯びて指導ができるように指導していきたいなと思っています」

 気象庁は、火口からおおむね4キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石が、おおむね2キロの範囲は火砕流が到達する恐れがあるため警戒を呼びかけています。

 風下の地域では火山灰や小さな噴石も降る恐れがあるほか、爆発に伴う空振で窓ガラスが割れる恐れもあり、注意が必要です。

【鹿児島大学 井村隆介准教授】
「2011年の山の膨らみの量よりも上にあるんですよ。ここで大きな噴火が一回、ここで2発目の弾が込められて2回目の噴火が起きて、3発目の弾が込められているというのが今の状態だと思います」

井村准教授は噴火警戒レベルがさらに上がり、避難も伴う事態に備えることが重要と指摘します。

【鹿児島大学 井村隆介准教授】
「2011年の噴火のときには軽石も火砕流も出ました。そういうのに対して今のハザードマップでギリギリのところに住んでらっしゃる方々というのは次の行動を考えておかなければいけないと思いますし」

 霧島連山は春の観光シーズンを迎えています。観光客を受け入れる側が情報を発信することが防災につながると強調します。

【鹿児島大学 井村隆介准教授】
「きちんと対話してますと。万が一の時はこういう対応をしますと。だけど自然が相手ですのでということをきちんと地元の人たちが説明できることが本当に防災ができた観光地だと思います」

 
「KKBみんながカメラマン」