「鯉のぼり」令和の事情は? 主流はベランダタイプ 鹿児島
続いてはもうすぐ「端午の節句」ということでこちらの話題です。
川内川の河川敷で悠々と泳ぐこいのぼり。
一方こちらは鹿児島市の白波スタジアム。空を見上げるとここにも大きなこいのぼりが。
もうすぐ「子どもの日」ですが、鹿児島市などの都市部では、家の外に大きなこいのぼりが飾られている光景は昔に比べ少なくなったと感じませんか?
ということで鹿児島市小川町にある「人形処みやび」に最近の事情を聞きに行きました。
■ 面高アナウンサー
「色鮮やかなこいのぼりがずらりと並んでします」
そもそもこいのぼりは男の子の誕生を祝い、健やかな成長と出世を願うためのもの。
日本人形協会認定の「節句人形アドバイザー」でもある福永社長によると、こいのぼりは、立身出世の飾りを表し、100の滝をのぼりきった鯉だけが龍になれるという中国の登龍門伝説からきているんだそう。
■ 人形処みやび 福永良太 社長
「漁業が盛んな所は大きなこいのぼりをあげる地域もまだ鹿児島は残っておりますので、ぜひそういうのをあげていただきたいんですけど、どうしても鹿児島市内になるとマンションアパートが多くなっておりますので手軽に出せるベランダタイプが主流になっております」
多くの家庭で主流となっているのは手軽にたてられる「ベランダタイプ」
■ 人形処みやび 福永良太 社長
「どこでも設置できる簡単に移動できるっていうタイプになってます」
そして、最近は窓に貼るタイプのこいのぼりも需要があるようです。
■ 人形処みやび 福永良太 社長
「こいのぼりを誰に見せるかっていうのをきちっとお客様に説明するうようにしておりますので完全に室内っていうよりはお天道様にも見ていただけるっていうタイプのこいのぼりになると思いますのでおすすめしております」
時代の流れとともに形は変わっていっても大切にしたい文化です。
■ 人形処みやび 福永良太 社長
「なかなか大きな鯉のぼりが出にくい時代になっておりますけども、昔から伝わる伝統行事でございますので、男の子が生まれたら立身出世の願いを込めて高々とこいのぼりをお空にあげていただきたいと思っております」