トカラ群発地震 11日ぶりに悪石島に帰島した民宿経営者は「全然収入がない」 再開はいつになるのか…
トカラ列島近海で相次ぐ地震で島外に避難していた住民の一部が17日、島に戻りました。
自宅に戻った安堵と共に不安も抱えています。
トカラ列島近海で相次ぐ地震を受け十島村は今月4日から島外避難を実施。
16日まで67人が鹿児島市などに避難していましたが、ホテルでの避難生活が長引き子どもがストレスを感じているなどの理由から帰島を希望した悪石島の住民16人が昨夜、フェリーに乗り込みました。
【悪石島在住・70代男性(漁師)】
「まだ地震が収まっていないから、その辺がちょっと不安。いろんな方から支援をしてもらってまずそこにお礼を言いたいと思います。感謝しています。
記者
「午後11時です。鹿児島市に避難していた悪石島の住民16人を乗せたフェリーが鹿児島港を出港しました」
一夜明け、悪石島に到着したのは午前9時半ごろ。
悪石島で民宿を営む有川和則さんも11日ぶりに島に戻りました。
【旅の宿 十和丸 有川和則さん】
「ゆっくりもできたし、避難生活も快適だったがホッとするというかやっぱり島がいいってことですかね」
久しぶりの自宅は変わった様子もー
【旅の宿 十和丸 有川和則さん】
「神棚のですね、花瓶が倒れているのと。あと食器棚のお皿がひっくり返っているのとそれぐらいで」
収束が見えない中、不安なのは経営する民宿について。
複雑な思いも抱えています。
【旅の宿 十和丸 有川和則さん】
「今お客さんを受ける段階じゃないですので、それを受け入れる期間がはっきりしませんよね。全然収入がないわけですから民宿に関しては、そこらへんはちょっと困ってますね」
再開の日はいつになるのか。
不安な日々が続きます。
先月21日からのトカラ列島近海を震源とする震度1以上の地震は2100回を超えています。
17日は午後4時までに震度3を1回観測するなど震度1以上の地震が17回となっていて気象庁は当分の間震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。