県議会 不祥事続く県警の情報発信・公表姿勢に指摘相次ぐ 鹿児島
不祥事が続く県警に塩田知事や県議から指摘が相次ぎました。県警の不祥事の公表姿勢について知事は改めて丁寧な情報発信が必要との考えを示しました。
【県民連合・上山 貞茂 議員】
「再発防止対策に取り組む最中においても性的暴行や酒気帯び運転、警視の不同意性交や情報漏えいといった非行による懲戒処分が立て続けに行われています。これでは県民から見た県警の信頼が回復傾向にあると言えるのか疑問であります」
相次ぐ不祥事を受けて県警は去年8月から再発防止対策に取り組んでいますが、不祥事は止まず、また県警の公表姿勢にも疑問視する声が相次いでいます。
県警は服を着た他人の尻などを撮影したとして巡査部長を今年8月に懲戒処分としていましたが、私的な行為で公表の基準を満たさないとして、2カ月後に報道されるまで公表していませんでした。
2日の県議会で、塩田知事は他の省庁の懲戒処分の公表基準を引き合いに出し、県民の関心は高く丁寧な情報発信を求めました。
【塩田知事】
「私的な行為も含め懲戒処分を原則公表とする省庁もあると承知しております。県警察においては一連の不祥事の対応において県民の関心が高いことを踏まえ、県民の信頼を確保する観点からできる限り丁寧な説明、情報発信に努めて頂きたいと考えております」
なお県公安委員会の鑪野孝清委員長は、「他の公務員組織などとの均衡も考慮し、より広範に公表を行っていくべき」と県警に検討を求めたことを明らかにしました。