自分に合った“資産配分”の決め方

 資産運用にあたり、分散投資は基本的なことであるものの、資産配分の割合には正解がない。とはいえ、多くの人が“どんな割合で資産配分をするべきなのか"について悩むはず。今回は、自分に合った資産配分の決め方について触れていきたい。

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 資産運用において、リスク分散の観点でポートフォリオ運用を考えていく場合、考えうるアセットクラス (国内債券、国内株式、外国債券、外国株式、国内不動産、外国不動産、コモディティ、短期金融資産などの値動きの異なる資産クラス) のすべてを組み合わせて保有しておくことが理想的である。

 だが、将来のマーケットの動きが正確にわからなければ、どのような組み合わせがベストかは見当がつかない。例えば、国内株式の割合だけを極端に高めるような集中投資に近づけてしまう運用は、上手くいけばいいが、失敗したときのリスクは大きいはず。「将来がどうなるかわからない」という前提に立てば、偏りのない割合で複数の資産を組み合わせていくことが重要だろう。

 ただ、自分にあった組み合わせの割合を「どのように決めていけばいいのか」と迷う人もいるはずだ。そこで、誰でも実践できる簡単な考え方をまとめていこう。

<第1ステップ> 国内の資産と海外の資産の割合を決める

 自分の資産のうち、国内と海外の比率をどうするかを決める。もちろん、これもベストな比率はどんなものかは一概に言えない。半々がいいのか、国内が多めがいいのか、海外が多めがいいのか。結果は将来の国内経済、世界経済の動向によって変わってくるので、誰にもわからない。

 ただ、日本国内にいる若い人は、今後も長い年月にわたって日本円で収入を得ていくはずなので、現在の保有資産は円建てよりも外貨建ての資産の割合を高めていても問題ないだろう。つまり、海外を多めにしておくわけだ。一方、老後生活が始まっているシニア世代などは、定期的に資産を取り崩して使っていくことが多いので、国内を多めにしておくのもひとつの方法だ。まずは、自分なりに国内多めか海外多めかを決めてみよう。

<第2ステップ> 国内・海外それぞれの株式と債券の割合を決める

 値動きの大きい株式を多めにするのか、値動きの小さい債券の割合を多めにするのかを決めていく。参考までに、代表的な4つの資産(国内債券、国内株式、外国債券、外国株式)がどの程度の値動きをする傾向があるのかについて確認しておこう。おおよその数値ではあるが、1990年代以降の4つの資産の主要指標の値動きの大きさを把握しておくと、組み合わせの割合を考える際に役立つはずだ。

 過去20年程度の値動きを見てみると、それぞれの資産の1年間の最大の値動きとしては以下のとおりである。

・「国内債券」 3〜5%程度
・「外国債券」 10〜20%程度
・「国内株式」 40〜50%程度
・「外国株式」 40〜50%程度

 上記の幅を超えた値動きも将来的には発生する可能性があるが、過去の値動きからすると、この程度の値動きが年間の最大レベルであることを覚えておくと良い。

 したがって、株式の割合を多くすれば、それだけポートフォリオ全体の値動きが大きくなるし、債券の割合を多くすればポートフォリオ全体の値動きは小さくなる。自分がどの程度の値動きまでを許容するかは個々人の判断だが、若い人ほど値動きは大きめにしても問題ないだろうし、高齢の人ほど値動きは小さめにしておいたほうが無難だろう。4つの資産のどれか1つの割合を高めすぎないように注意しながら、国内多めか海外多めか、債券多めか株式多めかを決めていこう。

 このように、まずは4つの資産についてバランスの良い配分を考えることが先決である。それが決まったら、国内不動産や海外不動産、コモディティなどをどの程度加えるかを考える。それらはあまり多く組み入れる必要はないだろうが、値動きの異なる資産を組み合わせていくことが、リスクの低い資産運用につながるため、全体のバランスを見ながら考えたいところ。リスク分散の意識を持って、実践してみてほしい。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。

(提供:オリコン) 3月17日 9時50分配信

自分に合った“資産配分の決め方”とは? マネーに詳しいFPが解説する

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