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伊藤詩織、監督作品の記者会見中止
日本外国特派員協会は20日、公式ホームページを更新。米映画界で最高の栄誉とされる「第97回アカデミー賞」にノミネートされた映像ジャーナリスト・伊藤詩織による初監督映画『Black Box Diaries』について、伊藤と弁護団による会見と上映会が同日に予定されていたが、ともに中止となった。
【動画】伊藤詩織監督作品について…弁護士らが会見
同映画は、監督自身が被害にあった性的暴行事件への調査を記録した斬新なドキュメンタリー作品。2024年1月にサンダンス映画祭で初上映されて以来、50以上の映画祭で上映され、観客賞や批評家賞など18の賞を受賞。ドキュメンタリー部門のアカデミー賞ともいわれるIDAドキュメンタリー賞では新人監督賞を受賞。伊藤監督は、EU議会や英国国会、国連機関でも講演するなど、国際的に高い評価を受けている。映画は、世界30以上の国と地域での配給が決定している。
同作をめぐっては、20日に弁護士の佃克彦氏、西廣陽子氏、角田由紀子氏が倫理的問題などを指摘する会見を開いていた。
■伊藤詩織(いとう・しおり)監督プロフィール
1989 年生まれ。映像ジャーナリスト。BBC、アルジャジーラ、エコノミストなど、主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信している。2020 年米「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出される。性暴力被害についてのノンフィクション『Black Box』(文藝春秋)は本屋大賞ノンフィクション部門にノミネートされた。「第7回自由報道協会賞」では大賞を受賞し、9ヶ国語/地域で翻訳された。2019年には「ニューズウィーク」日本版の「世界が尊敬する日本人100」にも選ばれた。
(提供:オリコン)
2月20日 16時15分配信
伊藤詩織氏(2017年撮影) (C)ORICON NewS inc.
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