KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見を交わしています。
今回は、1月27日(土)に放送された自社制作番組「コレ!ココ!?調査隊〜鹿児島モノづくりスピリット〜」について審議しました。主な内容は次のとおりです。
審議番組
「コレ!ココ!?調査隊〜鹿児島モノづくりスピリット〜」[令和6年1月27日(土)]
- 全国や世界、あるいは未来に向けて活躍している企業ばかりで、「コレ!ココ!?」という驚きと感動をもらえたすばらしい番組だった。視聴者が元気になり、鹿児島を誇りに思えるこういう番組を続けて作ってほしい。ただ、九州各地の紹介もあったが、途中で番組の流れが止まったように感じ、もったいないと思った。
- ガス会社の野菜の栽培にエルムのLEDが使われていることはこの番組で初めて知った。また、昭和書体が普通の団地のマンションの一室が会社になっているのには驚いた。まさに「コレ!ココ!?」の心境になった。
- 調査隊の出演者がなすなかにしからねおさんに代わったが、いきなり感があったし、トーンが統一感を欠いているように感じた。オープニングで共演でもすれば、いきなり感は払しょくできたのではないか。また、今回紹介された企業は、これまでもマスコミで取り上げられており、新鮮味がなかったのが残念。
- 「モノづくり」を学ぶ番組だと固くなりがちだが、なすなかにしの軽妙なトーク、それにユーチューバーのねおさんの起用で若者も気軽に見ることができる雰囲気があり、タレントの起用はテレビ番組の大事な要素だと改めて感じた。担い手となる若い人たちに見てもらいたい番組であり、シリーズ化して県の基幹産業の農林水産業も取り上げてほしい。
- 鹿児島の「モノづくり」、そのスピリットに焦点を当てた番組を制作し、九州ブロックネット番組として情報発信したことは意義深かった。大リーガーにも使われているグローブを作りながらも「中高生が使いやすいグローブが目標だ」とか「職人は死ぬまで勉強だ」とか、サブタイトルにもある職人としてのスピリットを感じた。ただ、今の成功に至るまでの様々な苦労も描かれるともっと良かったのではないか。