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『原爆で亡くなった娘をしのんで 長崎市の小学校から桜の苗木 植樹式<BR>』

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 今年は戦後80年。広島と長崎に原爆が投下されてから80年の節目でもあります。
長崎の原爆で亡くなった娘をしのび、かつて母親が植えた桜が毎年、長崎市の小学校で花を咲かせています。
その桜から接ぎ木で作られた一本が、鹿児島市の小学校に贈られました。

 20日、鹿児島市の名山小学校に植えられた1本の苗木。
株分けの、その元の木は…
長崎市の爆心地にほど近い小学校で「嘉代子桜」と呼ばれています。
 
 名前の由来は、80年前当時15歳だった林嘉代子さん。
8月9日、学徒動員先の小学校で原爆の犠牲となりました。学校は、爆心地からわずか500メートル。被ばくから4年後、サクラが大好きだった嘉代子さんのためにと、母親が小学校に贈ったソメイヨシノが今も毎年、花を咲かせています。

【城山小学校 原爆殉難者慰霊会 本田 魂会長】
「(嘉代子桜は)原爆の恐ろしさ 悲惨さも合わせて覚えてもらえれば」

植樹式には児童の代表も参加しました。

【植樹した児童】
「学校全体で一生懸命育てておっきな桜にしたいです」

【植樹した児童】
「平和な気持ちがたくさつまって 世界を平和に変えるぐらいの勢いで育ってほしいなと思います」

名山小学校に植えられた嘉代子桜は、順調に行けば来年春にも花が咲きそうです。





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