《かごしまのニュース》
『災害相次ぐ鹿児島県 防災月間に合わせて気象の専門家が研修会 防災グッズの展示も』
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3日夜にも熱帯低気圧が台風に発達し、4日にも県内に上陸する可能性もある中、鹿児島市では防災の知識や意識を高めるため気象の専門家による研修会が開かれました。
県民や自治体の防災担当者など約150人が参加した防災啓発研修会。防災月間の9月に毎年開かれています。
県内では先月の記録的な大雨と台風12号の影響で死者2人、住宅の全壊8棟、床上・床下浸水は1600棟以上にのぼっています。
講演した元気象庁の職員で減災コンサルタントの饒村曜さんは、地球温暖化が台風への備えに変化をもたらしていると話します。
【気象予報士・減災コンサルタント(元気象庁職員)・饒村曜さん】
「地球温暖化が進むと台風の速度が遅くなる。つまり台風が発達して動きが遅くなるということはもし台風が来た場合に暴風雨が長引くと。非常に防災上危険な場合になるわけです」
饒村さんは「警報の発表などを待たずに早めの備えを心掛けてほしい」と呼びかけました。
【長友アナウンサー】
「一方、会場の外には災害時にも使用できる、私たちが普段食べ慣れている食品も展示されています」
会場では非常食だけでなく、日常の食品を災害への備えにつなげる「ローリングストック」が紹介されました。ローリングストックとは、普段から食べている食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限が切れる前に食べて、使った分だけ買い足す備え方のこと。
缶詰など比較的長く保存できる缶詰やカップ麺など、家にあるもので手軽に始めることができます。ビスコは初めて食べる非常食ではないため、安心感があり、自分が好きなものを選べることもメリットです。
また、家庭での食品備蓄は最低3日分、できれば7日分あると望ましいとされています。
【県栄養士会災害支援チーム・改元香さん】
「まずは家に今あるもので少し多めに買うことや、今日展示している中で不足しているものを買い足すところから始めてほしい」
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