イルカ水路でダイビング実習 水産高校生 魚やサンゴを横目に清掃


 将来、海に携わる仕事を目指す県内の高校生が、かごしま水族館のイルカの水路でダイビング実習を行いました。

 ウエットスーツに着替え20?近くあるボンベを背負うのは、鹿児島水産高校の生徒たちです。養殖業や潜水士、研究職などに就くことを目指して生徒たちは日頃から坊津の海や学校の水槽でダイビングの練習に取り組んでいますが、17日は環境を変えてダイビングの実習に挑戦しました。

【北記者リポート】
「生き物も多く生息するこのイルカ通路で、生徒たちが清掃活動を行っています。数分前に潜り始めましたが、まだ1度も顔を上げていません」

 生徒たちは、鹿児島水産高校出身で先輩にあたるかごしま水族館職員の大瀬智尋さんに先導されながらイルカ水路に潜ると、顔を上げることなく水路の底に溜まったゴミを集めていきます。

 潜水時間はなんと40分。海や水槽に比べて濁りやすく難しい環境でしたが、普段と泳ぎ方を変えるなど泥を巻き上げない工夫をしながら魚やサンゴを横目に水路を清掃しました。

【鹿児島水産高校3年生】
「いつも水族館越しに見ている水路だったので、潜れて、貴重な体験ができてとてもよかった。土ぼこりを上げてはいけないとか、(普段は)そういう注意点がないのでそういうところを気を付けて泳ぐのはとてもためになった」

【鹿児島水産高校3年生】
「やっぱり色んな生物を見られるのが楽しかった。ダイビングが必要となってくる場面で、(学んだ)専門的な知識を活かしたい」

【かごしま水族館 大瀬智尋さん】
「一緒に潜っていて濁るという現象が出なかった。日頃学んでいるダイビング実習の成果が出てたのではと思う。自分がいたころよりもいい経験になったと思っている」

 
「KKBみんながカメラマン」