カリスマバーテンダー焼酎蔵へ 鹿児島県
国内消費が伸び悩む「焼酎」の販路を海外に広げようという動きが活発になっています。14日は世界で活躍するバーテンダーが焼酎の蔵元を訪ねました。お酒を知り尽くすプロの反応はー。
創業100年を超える歴史を持つさつま町の小牧醸造に、1台のバスがやってきました。降りて来たのはアメリカや日本を拠点に活躍するバーテンダー6人です。 焼酎の国内の年間消費量は、若者のお酒離れなどを背景にピーク時の約70%まで減少。そこで県や酒造メーカーは海外マーケットの獲得を目指し、最近では業界初となるインドへ輸出する動きもあります。
2021年からは鹿児島や宮崎などの焼酎の生産が盛んな九州4県がタッグを組み、カクテル文化が浸透するアメリカでカクテルの「ベース」として焼酎を売り込もうと、著名なバーテンダーを招き輸出に弾みをつけようと取り組んでいます。
14日もその取り組みの一環で蔵元を訪れたバーテンダーの一行。芋焼酎の製造工程を知りたいと、仕込みの作業、「芋切り」に挑戦ー 焼酎の製造工程で重要な麹の作り方などを視察したほか、最後には試飲も。
(ジュリア百瀬さん)
「飲みやすいと思います」
(アヌー・アプテさん)
「色んな芋の種類や減圧や常圧といった醸造方法の違いがあって興味深かった。そして搾りたてを飲んだのが初めてで、素晴らしく美味しかった」
アメリカのシアトルで複数のバーを経営するアヌー・アプテさんは、将来は焼酎カクテルバーを開きたいと話す一方、あまりにも焼酎が知られていない現状を指摘します。
(アヌー・アプテさん)
「日本語訳)アメリカの方はまず焼酎を知らない。それを試すことで受け入れられるどころか、とても人気が出ると思う。最初はカクテルで紹介して、それからスペシャルストアみたいなところで焼酎だけを楽しむところができれば広がると思う」
【小牧醸造小牧一徳代表取締役社長】
「海外では水をそのまま飲めないので、割るという文化がないので、そこを伝えていくのが難しい。バーテンダーの方が1つ手間暇加えることできっともっと広がっていくと思うので、かなり手ごたえはあります」