鹿児島市長選挙17日告示 専門家や有権者はどう見る? 鹿児島
鹿児島市長選挙が17日告示されます。下鶴市政の4年間が問われる選挙戦、市政の刷新が争点になりますが、専門家や有権者はどう見ているのでしょうか。
立候補を表明しているのは、2期目を目指す現職の下鶴隆央さん、共産党系の市民団体が擁立した桂田美智子さんの2人です。
4年間の下鶴市政の評価を問う選挙、市民はー
【60代女性】
「若くて頑張ってる。鹿児島市の運営が悪いというよりは日本の景気のせいとか、そっちのせいだと思っている」
【70代男性】
「可もなく不可もなく。ただサッカースタジアムの問題が進まないのが、決断力がないのかな。もう少し動くべきだと思います」
【30代男性】
「なかなか(下鶴市長の実績)でピンとくるものはないですね」
新たなリーダーに求めることはー
【60代女性】
「特に鹿児島は老人が多いと思いますので、特に(少子高齢化)対策には力を入れてほしい。介護従事者への支援というものもなるべく努力をしてほしいと思います」
【30代男性】
「賃金が上がるような対策や雇用とか、若者が外に出てしまうことも多いので、地元にとどめられるような環境作りをしてほしい」
【30代女性】
「先行きお金のことで不安なことも多いと思うので、そういう問題が解決するような形になればいいと思います」
前回の市長選に比べて候補者が半減したことについて、政治学の専門家はこう分析します。
【藤村一郎・鹿大准教授】
「(現職に)そこまで大きなミスがないと。支持を失っているというようには、政治界の方が見ていないんだなと。信任するという意味合いがあるのはあるとは思うんですけども。批判がないわけではないですよね。そこにやはり、鹿児島の政治資源の弱さというか。地元から支持されるような若い政治家が育ってない」
一方で、現職の下鶴さんが公表している1期目のマニフェストの進捗状況についてはもう少し詳細にわかりやすく提示すべきだと指摘します。
【藤村一郎・鹿大准教授】
「市民から見てみると。謙虚なね、そして自分の問題点や弱点を分かっているっていうことの方が、評価されやすいんじゃないかなとは思いますけども。どうもそうはお考えになっていないのかなという風には思いました」
前回の投票率も40%に届かず、さらなる低下も懸念されるなか、有権者はどんな点をみて選挙に臨めば良いのでしょうか。
【藤村一郎・鹿大准教授】
「半径5m以内のことから考えていっていただいていいと思うんですよね。まさに生活していくうえで、仕事をしていくうえで、子育てをしていくうえで、必要なことは何なのか。ベターな方を選んで投票していただきたい」
いまだ決着していないサッカースタジアムの整備、人口減少や物価高対策など、課題が山積する中で県都のリーダーを選ぶ重要な選挙戦が始まります。