通行止め続く北薩トンネル 地下水の流入止まらず 復旧に向け検討委員会 鹿児島
7月に壁面が崩落し、通行止めが続いている県の北薩トンネルは、現在も地下水の流入が続いています。復旧に向けた検討委員会で最新の映像が公開されました。
今月5日にドローンで撮影された北薩トンネル内部の映像です。大量の土砂で埋まったトンネルに、今も地下水がとめどなく流れ込んでいます。
さつま町と出水市を結ぶ北薩トンネルは、壁面の崩落や土砂の流入が確認された7月から、すでに4カ月間通行止めが続いています。
20日の検討委員会では、今後の調査や復旧工事の安全性を確保するため、県から水を抜く工事の計画案が提案され、了承されました。水抜き用のトンネルを掘って水を誘導し、被災箇所周辺の地下水位を下げる計画です。
復旧のめどはいまだ見えていません。
【北薩トンネル技術検討委員会 酒匂一成 委員長】
「(水抜き用トンネルの完成については)亀裂などが入っているので、水抜きのためのボーリングをしてみて、どれくらい効果があるか見て決めるので、まずは始めてみないことにはわからない」