「冬の夜間の避難」再確認を! 服装・持ち出し品・移動手段


真冬の寒い夜の地震、今回をきっかけに避難や普段の備えで改めて検証すべき点があると専門家は指摘します。

(鹿児島大学 井村隆介 准教授)
「去年8月8日の地震と発生した場所は若干違うが、一連の活動だと思われる。(調査終了だが)これで安心ではない」

昨夜の地震は震源や規模こそ異なるものの、去年8月の余震とも考えられています。
気象庁は、発生直後“津波の心配なし”と発表しましたが、10分後に高知県と宮崎県の沿岸に津波注意報が出され、日南市や宮崎市で20cmの津波を観測しました。

(鹿児島大学 井村隆介 准教授)
「(地震・津波の)観測精度は上がっているが、予知・予測はできるわけでない。気象庁も努力しているが、確実な情報ではない。自分で考えて行動しないといけない。強い揺れを感じたら、海辺にいたらやはり津波(の可能性を)考えないといけない」

検証すべきなのが“冬の夜間の避難”です。
南海トラフ地震では、死者の数が“冬の深夜”の発生の場合が最も多く、“夏の昼間”の2倍近くになると予測されています。
今回は深夜ではありませんでしたが、去年の能登半島地震のように過酷な環境のもとで避難が長期化する恐れもあります。
服装や持ち出しの品は十分だったか?車を使う避難が適切だったか?など検証すべき点は多いといいます。

(鹿児島大学 井村隆介 准教授)
「津波からの避難は着の身着のままで、野ざらしという所が多い。今回は津波注意報が早めに解除されたが、南海トラフ地震なら一昼夜過ごさないといけない。実際に能登半島の方は1年前にそんな経験をした。今回足りなかった所をみんなが考えないといけない」

 
「KKBみんながカメラマン」