日向灘が震源 また南海トラフ臨時情報 県内1人けが 「安心せず備えを」
3連休の最終日の夜、緊急地震速報のアラームで飛び起きた方もいたのではないでしょうか。
昨夜、宮崎県の日向灘を震源とする地震があり、県内でも震度4を観測しました。
13日午後9時19分頃の地震では鹿児島市・霧島市・鹿屋市など県内の広い範囲で震度4を観測しました。
震源地は日向灘で震源の深さは36km。
地震の規模を示すマグニチュードは6.6でした。
3連休の最終日。鹿児島市内の飲食店も騒然となったといいます。
(飲食店 店員)
「最初に客の携帯電話のアラートが鳴った。厨房にいたが食器棚がどんどん揺れ出して、食器などがおさえてないと落ちそうで心配した」
消防などによりますと、この地震で姶良市の70代の女性が自宅1階の高さ50センチほどの窓から転落しました。
首の痛みなどを訴え病院に運ばれましたが、命に別状はありませんでした。
県によりますと、このほかに地震による被害の報告は入っていないということです。
気象庁は地震発生後、「南海トラフ地震臨時情報」の「調査中」を発表し、専門家による評価検討会を開きました。
南海トラフ地震臨時情報が出たのは、去年8月8日に大崎町で震度5強を観測した地震に続いて2回目です。
検討の結果、「巨大地震注意」を出す基準には達していなかったとして調査は終了しました。
(南海トラフ地震評価検討会 平田直 会長)
「『調査終了』としたが、これで決して安心せず、引き続き地震への備えを続けてほしい」
南海トラフ地震が想定されている震源域やその周辺でマグニチュード6.8以上の地震が起きた場合、今回のように臨時情報が出され専門家らによる調査に入ります。
調査は最短で2時間。
もし巨大地震「警戒」が発表された場合は地震発生後の避難で間に合わない可能性のある住民は1週間の事前避難を行う必要があります。
巨大地震「注意」が発表されたら事前の避難は伴わないものの、地震の備えの再確認やすぐに避難できる準備を呼びかけます。
去年8月の日向灘地震で大崎町では家屋が1軒倒壊しました。
周辺の住民は不安を募らせます。
(大崎町の住民)
「今後もいろいろ心配。建物も結構古いですから、落ちないように固定だったり、意識は変わってきた」
(下鶴 アナウンサー)
「地震の影響で九州新幹線の一部区間でも遅れが発生しています。鹿児島に到着するはずの新幹線も50分ほど遅れている状況です」
JRは九州新幹線の博多ー鹿児島中央間で徐行運転を実施し、遅れが生じました。
(熊本から)
「新玉名駅から熊本駅に向かっていたら警報が鳴って停電し、(新幹線が)止まった」
また、東九州自動車道は野方インターと曽於弥五郎インターの間が一時通行止めとなりました。