ペーパー→タブレットで解答 今年度から県独自の学力・学習状況調査 鹿児島県
続いては県独自の取り組みです。県内の小学5年生と中学1・2年生を対象に県教委は今年度から、CBT=タブレット端末を使った学力調査に取り組みます。
県独自の学力・学習状況調査は、小学5年生と中学1・2年生が対象です。ペーパーではなく、タブレット端末を使って解答します。
鹿児島市の草牟田小学校では、5年生の児童が40分かけて国語の問題に挑みました。端末の操作に、困っている児童は見受けられませんでしたが、タイピングの速度は、個人差があるようです。
■児童
「最後までできました」
「緊張して、紙と同じように(答を)すぐ消したりできないので少し緊張しました」
Q、紙のテストとどちらがいいですか」
「紙のテストですね。プリントのほうが簡単だったからです」
「紙です、絶対紙です。普通にキーボード入力が苦手なので…大変」
■5年3組川迫美樹教諭
「これまでの準備が少し大変だったのかなというのはありました。私自身が少し苦手な部分があったりするので理解するのに少し時間がかかったりはありました。紙のほうが子どもたちも確認しやすいのかなと思ったりするが、どちらがいいのかなと、思っているところです」
タブレット端末の活用は問題用紙の配布や採点など教職員の負担軽減にもつながると期待されます。
■県教育庁義務教育課水島淳課長
「学力をはかれるように測定して、それをさらに授業改善とかに活用したり、子どもたちがフィードバックして自身で見直せるようにするために今回初めてCBTを実施しました。CBTにすることで採点が早くなります。そうすることで子どもたちの手元にも早く届きやすくなるので、復習とか自分が苦手な問題にさらに取り組みやすくなると考えています」
全教科での実施は全国でも例がなく、県教委は3月上旬に指導改善のポイントなどを公表するとしています。