「トランプ就任で暗号通貨が主流に」SNS型投資詐欺で400万円被害


 そのトランプ氏の大統領就任に便乗したSNS型詐欺の手口で県内の80代女性が約400万円を騙し取られました。こうした詐欺による県内の被害額は去年1年間で20億円を超えています。

 「トランプさんが大統領に就任すれば暗号通貨が主流通貨になる。」

そんな誘い文句で被害にあったのは県内の80代女性です。
県警によりますと去年11月、女性はフェイスブックで山野と名乗る男と知り合い、互いの趣味などをやり取りするうちに親近感を抱きました。

 すると、その山野から突然、トランプ氏に関する話題がー。

「トランプさんが大統領就任後すぐに、ビットコインをアメリカの戦略的備蓄資産にすると発表した。暗号通貨が将来的に主流の通貨になる」

 男から暗号資産投資への勧誘を受けた女性は、指示通り投資アプリをダウンロード。アプリから指示された口座に暗号資産投資の名目で10万円を送金すると…

 画面には12万円の利益、と表示され、実際に女性の口座に12万円が入金されました。

 女性は男を完全に信じ、その後もアプリから指示された口座に送金を続けました。しかし、女性の口座に現金が振り込まれたのは最初の1回のみ。4回に渡って振り込んだ約400万円は返ってくることもなく、だまし取られました。

 県警はこのようなうそ電話詐欺などの被害が去年1年間で約20億8000万円に上ると発表しました。特に投資で簡単に儲かるなどと言ってお金を騙し取る投資詐欺が最も多く9億3000万円あまり、次にロマンス詐欺の約5億円となっていて、うそ電話詐欺だけでも前の年より約2億円も被害額が増えています。

 
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