捜査2課長の書類送検 本部長「信頼を損ねる」 鹿児島
県警幹部・捜査2課長が不同意性交等の疑いで書類送検されたことを受け、岩瀬聡本部長が「県民の信頼を大きく損ねた」と謝罪しました。
県警は前の捜査2課長安部裕行・警視(28)を不同意性交等の疑いで鹿児島地検に書類送検し、捜査2課長の任を解いて警務部付けに異動させました。
幹部の書類送検と事実上の更迭に県警のトップは
■ 県警 岩瀬聡 本部長
「今県警をあげて非違事案の再発防止対策に取り組んでいる中で今回幹部職員が捜査の対象となり、県民の皆さまの信頼を大きく損ねる問題でありまして、大変申し訳なく思っております」
県警によりますと、安部警視の知人女性から警察庁に対し「去年11月に鹿児島市で不同意性交の被害を受けた」と相談があったということです。
県警は認否を明らかにしていませんが、双方の供述に食い違う部分もあり、地検とともに慎重に捜査を進めていくとしています。
県警では去年、不同意性交や不同意わいせつなどの性犯罪事案で3人が懲戒処分となっています。
鹿児島県警では2023年10月からご覧のように現職の警察官3人が不同意性交、不同意わいせつ、盗撮といった事案で逮捕されているほか、直近では去年11月、16歳未満の少女と性交したとして30代の男性巡査部長が懲戒免職処分となっています。
さらに、霧島警察署の30代の巡査長が地域住民を守るためにある巡回連絡簿を悪用して女性に性的なメッセージを送ったり、同じ霧島署の50代の巡査部長がクリーニング店の店員女性につきまといなどを行ったりといったストーカー事案が判明しています。
なぜ、警察官の性犯罪が多いのか、野川明輝・前本部長は去年の県議会で次のように答えています。
「性犯罪・飲酒・ハラスメントといったアウトとセーフの線引きを自分のなかで正当化する要素があるものについて事案が発生しやすい」
そのうえで「自分への甘さ」をポイントにあげています。