特別天然記念物・アマミノクロウサギの”成長期間”で新たな事実 専門家「改めて保護の重要性を感じる」 鹿児島


 国の特別天然記念物・アマミノクロウサギについてある研究成果が発表されました。

 今回明らかになったのは、アマミノクロウサギの成長期間。岡山理科大学や東京大学などの共同研究で、一般的なウサギが1年以内に成熟した個体になるのに対し、約5年、5倍の時間がかかることがわかりました。

 【岡山理科大学恐竜学科・林昭次准教授】
「近縁な動物に比べてここまで長く成長期間がかかる動物が今生きている哺乳類では世界初」

 恐竜の研究の手法で死んだアマミノクロウサギの子どもの骨を調べたところ、1年に1本できるとされる「成長停止線」が複数本見つかりました。さらに大人になったばかりの個体に5本の線があったことから成熟までに約5年かかると結論づけました。

 【岡山理科大学恐竜学科・林昭次准教授】
「子どもを産む数も少ない、大人になるまでの時間が長いと数が減ると回復するのが難しい。改めて保護の重要性を感じる研究成果。そう言ってもらえるとありがたい」

 
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